犬の涙やけは食事で改善できる?その理由と基礎知識

犬の涙やけは食事で改善できる?その理由と基礎知識について解説します。
- ① 涙やけのメカニズムとは?
- ② 食事が涙やけに影響する理由
- ③ ドッグフードの落とし穴とは?
- ④ 医師や看護師が語る「涙やけと腸の関係」
それでは、詳しく見ていきましょう。
① 涙やけのメカニズムとは?
涙やけとは、犬の目からあふれた涙が目の周囲の被毛を濡らし続けることで、毛が赤茶色く変色してしまう現象です。
涙には鉄分や老廃物が含まれており、これが空気中の酸素と触れることで酸化し、茶色くなるのです。
特に目の下に毛が多い犬種や、目が大きく涙が出やすい犬に多く見られます。チワワやトイプードル、マルチーズなどが代表的です。
放置しておくと、雑菌が繁殖して炎症やかゆみの原因になることもあります。
そのため、見た目の問題だけでなく、健康面からもケアが必要になります。
涙やけのメカニズムを知っておくことで、対策の方向性が見えてきますよ。
② 食事が涙やけに影響する理由
実は、涙やけの多くは「体内の代謝や排泄の異常」によって引き起こされるケースが多いのです。
その原因の一つが、栄養バランスの悪いドッグフードです。
消化に悪い原材料や、添加物・着色料などが多く含まれたフードを与え続けると、体内に老廃物が溜まりやすくなります。
この老廃物が涙に排出され、涙の質が濃くなることで涙やけを引き起こします。
また、腸内環境が悪化すると、免疫力の低下にもつながり、皮膚や粘膜のトラブルが起きやすくなるのです。
逆に言えば、良質なフードで栄養バランスを整えることで、涙やけの原因を根本からケアできる可能性があるのです。
体の内側から整えていくことが大切なんですね。
③ ドッグフードの落とし穴とは?
市販のドッグフードの中には、安価な原材料で作られているものも多く見受けられます。
例えば、穀物メインでタンパク質が少ない、添加物や香料が多く含まれている、脂質が高すぎるなどが挙げられます。
これらは犬の体にとって消化吸収しにくく、結果として代謝負担を増やし、涙やけを悪化させることがあります。
特に小型犬は消化器官がデリケートなので、こういったフードの影響を受けやすいのです。
選ぶポイントとしては、「ヒューマングレードの原材料」「無添加」「低脂肪・中タンパク」などが目安になります。
何気なく与えているフードが、涙やけの原因になっていることもあるので、要チェックです。
④ 医師や看護師が語る「涙やけと腸の関係」
最近では、涙やけの改善には「腸内環境を整えること」が重要だという説が注目を集めています。
元動物看護師のコメントでも「涙の質は腸の状態に大きく影響する」と言われています。
腸は“第二の脳”とも呼ばれ、免疫力の7割以上が腸に集中しているといわれています。
腸のバランスが崩れると、体に不要な物質が外に出にくくなり、涙として排出されやすくなります。
そこで大切になるのが、食物繊維・乳酸菌・オリゴ糖など、腸にやさしい成分です。
ドッグフードにも腸活成分を含んだものがあり、「このこのごはん」「ポンポンデリ」などはその代表です。
涙やけがひどいときには、腸内環境の立て直しを意識した食事を取り入れると改善が期待できますよ。
体の中から整えることで、根本からのケアが可能になります。
涙やけにおすすめの食材10選【実体験から厳選】

涙やけにおすすめの食材10選【実体験から厳選】についてご紹介します。
- ① 魚(DHA・EPAが豊富)
- ② りんご(水分・カリウムでデトックス)
- ③ レバー(ビタミンA・B群で粘膜サポート)
- ④ にんじん(βカロテンと酵素)
- ⑤ かぼちゃ(腸内環境の味方)
- ⑥ モロヘイヤ(吸収サポート成分が豊富)
- ⑦ 大根(消化酵素で代謝アップ)
- ⑧ 骨付き鶏肉(高吸収の動物性タンパク)
- ⑨ 白菜(ミネラル+カリウム)
- ⑩ ほうれん草(ビタミンB群の宝庫)
それでは、食材ごとに詳しく見ていきましょう!
① 魚(DHA・EPAが豊富)
魚は涙やけ対策において、最も優先的に取り入れたい食材のひとつです。
特に青魚(サバ・イワシ・サンマなど)には、DHAやEPAといったオメガ3脂肪酸が豊富に含まれており、抗炎症作用があります。
涙やけが慢性的な炎症と関係している場合、これらの脂肪酸が体内での炎症を抑え、涙の質を改善する働きがあるのです。
さらに、魚には良質なたんぱく質やタウリン、カルシウムも含まれており、皮膚や被毛の健康にも貢献してくれます。
我が家のトイプードルも、週に2回サバを加熱して与えるようにしたところ、2週間ほどで涙の量が減ってきました。
ただし、骨を取り除くこと、加熱してから与えること、塩分のある干物を避けることには注意してくださいね。
サーモンもおすすめですが、アレルギーがある子には事前に少量で試して様子を見るのがベストです。
② りんご(水分・カリウムでデトックス)
りんごは犬にとっても安全で、水分補給と老廃物の排出を助けるデトックス食材です。
特に豊富に含まれるカリウムには利尿作用があり、体内にたまった毒素や老廃物を尿とともに排出してくれます。
また、りんごには食物繊維(ペクチン)も多く含まれており、腸内環境の改善にも一役買ってくれます。
涙やけの原因となる体内毒素の排出を助け、間接的に涙やけ改善をサポートしてくれるんですね。
皮はしっかり剥いて、種は絶対に取り除いてから与えてください。
細かく切っておやつ代わりに少しずつ与えるのが安全でおすすめです。
③ レバー(ビタミンA・B群で粘膜サポート)
レバーはビタミンAが非常に豊富で、粘膜の健康をサポートしてくれる食材です。
ビタミンAは目の粘膜の強化に効果的で、涙やけの発症を抑える力があります。
さらに、レバーに含まれるビタミンB群(特にB6)は、アレルギー反応を抑える働きや皮膚の代謝を助けてくれるため、全身のコンディション向上に役立ちます。
ただし、与えすぎるとビタミンA過剰症になるリスクがあるため、週1〜2回、10g程度を目安に少量ずつ加熱して与えるのがポイントです。
匂いが強いため、食いつきは抜群ですが、初めて与える場合は少量から試してください。
④ にんじん(βカロテンと酵素)
にんじんには目の健康に欠かせないβカロテンがたっぷり含まれており、粘膜の再生や抗酸化にも効果があります。
また、酵素も含まれているため、すりおろして与えることでより高い栄養吸収が期待できます。
にんじんに含まれるカリウムや食物繊維も、腸内環境の整備や老廃物の排出に役立つ栄養素です。
すりおろしてスープにしたり、蒸して小さくカットしてトッピングにすると喜んで食べてくれます。
我が家の犬も、ドッグフードにすりおろしにんじんを混ぜるとペロリと完食しますよ。
⑤ かぼちゃ(腸内環境の味方)
かぼちゃは消化が良く、腸の働きをサポートしてくれる「おなかにやさしい食材」です。
ビタミンA、ビタミンC、食物繊維が豊富に含まれており、炎症を抑える作用もあると言われています。
特に便がゆるくなりやすい子には、かぼちゃの繊維が腸内でバランスを整える助けになります。
柔らかく茹でて、潰してドッグフードに混ぜるだけでも涙やけの改善が期待できます。
かぼちゃの甘みで食いつきも良く、苦手なフードを食べさせるときにも役立ちますよ。
⑥ モロヘイヤ(吸収サポート成分が豊富)
モロヘイヤは野菜の中でも特に栄養価が高く、ビタミンA、B群、C、E、カルシウム、鉄分などを豊富に含む「栄養の王様」ともいわれる野菜です。
中でも注目すべきは、たんぱく質の吸収をサポートする酵素と、免疫力を高めるビタミン類が豊富に含まれている点です。
涙やけの原因として、体内の代謝が滞っていることがよくありますが、モロヘイヤを取り入れることでその代謝機能を整える効果が期待できます。
また、豊富な食物繊維で腸内環境も整えやすく、体の内側から健康をサポートしてくれます。
下茹でしてあく抜きしたものを細かく刻み、ドッグフードにトッピングする方法がオススメです。
ただし与えすぎには注意が必要なので、少量ずつ様子を見ながら取り入れてくださいね。
⑦ 大根(消化酵素で代謝アップ)
大根には「ジアスターゼ」という消化酵素が豊富に含まれており、食べたものの消化を助けてくれます。
涙やけの原因のひとつが、未消化の物質が腸内にたまり毒素として排出されることなので、消化酵素を補うことはとても有効です。
また、大根には水分・カリウム・ビタミンCも多く含まれており、老廃物の排出を促し、体を内側からスッキリ整えてくれます。
注意点として、酵素は加熱すると壊れてしまうため、「生で与えること」がポイントです。
すりおろしてドッグフードに混ぜたり、野菜スープに加えると食いつきも良く、負担なく取り入れられますよ。
我が家の愛犬も、生大根を混ぜるようになってから便のにおいが減ってきたので、腸内環境に変化が出ていると感じました。
⑧ 骨付き鶏肉(高吸収の動物性タンパク)
骨付き鶏肉は、たんぱく質・カルシウム・鉄分などをバランスよく含んだ、涙やけ改善に適した食材です。
特に、骨の中の髄にはコラーゲンやミネラルが豊富で、体の代謝や皮膚の再生をサポートしてくれます。
また、生の骨は加熱していないため柔らかく、ボロボロと崩れるので小型犬でも食べやすいのが特徴です。
ただし、必ず「生」で与えるようにし、加熱した骨は避けましょう。加熱すると骨が硬くなり、喉や腸を傷つけるリスクがあります。
初めて与える場合は、鶏の手羽先や手羽元などを小さくカットし、様子を見ながら与えてください。
噛む刺激も与えられて、ストレス解消にもつながりますよ。
⑨ 白菜(ミネラル+カリウム)
白菜は90%以上が水分でできており、水分補給・カリウム摂取・食物繊維の補充に最適な野菜です。
体内の水分バランスを整えながら、利尿作用を助けて老廃物の排出を促します。
さらに、ミネラル(マグネシウム、鉄分、亜鉛など)も豊富で、皮膚や粘膜の健康を守る働きもあります。
消化がしやすく、胃腸への負担が少ないため、食欲がないときや体調が悪い時にもおすすめです。
茹でて柔らかくしてから細かく刻み、ドッグフードや手作りご飯に加えてください。
我が家では白菜と鶏むね肉を煮たスープが定番メニューになっており、涙やけの軽減にもつながりました。
⑩ ほうれん草(ビタミンB群の宝庫)
ほうれん草は、ビタミンB群が豊富で、特にB2・B6・B12などが目や粘膜の健康維持に役立ちます。
ビタミンB2は目の粘膜の修復を促し、B6は免疫バランスを整える働きがあります。
また、鉄分・葉酸も多く含まれており、血行を良くし代謝を促すことで体内環境を整えてくれます。
注意点として、ほうれん草には「シュウ酸」が含まれているため、必ず茹でてから与えることが大切です。
茹でて水にさらし、しっかりアク抜きをしてから細かく刻んで与えてください。
ビタミン類は熱に弱いため、サッと茹でる程度で大丈夫です。週1〜2回程度、他の野菜と組み合わせて与えると効果的ですよ。
以上、涙やけにおすすめの10食材を紹介しました。
これらの食材はすべて、体の内側から涙やけの原因にアプローチしてくれる優れものです。
もちろん、一気にすべてを取り入れる必要はありません。まずは1〜2種類から少量ずつ取り入れてみてください。
「最近涙の量が減ったかも?」と実感できる日がきっと来ますよ。
涙やけ対策におすすめのドッグフード5選【比較表あり】

涙やけ対策におすすめのドッグフード5選【比較表あり】について解説します。
- ① 腸活を重視したフードの特徴
- ② 成分比較でわかるおすすめフード
- ③ 「このこのごはん」が選ばれる理由
- ④ 安価なフードでは改善できない?
- ⑤ フード切り替えのコツと注意点
それでは順番に見ていきましょう!
① 腸活を重視したフードの特徴
涙やけを根本から改善したいなら、「腸内環境に配慮されたドッグフード」を選ぶことが非常に重要です。
腸内環境が整うことで老廃物の排出がスムーズになり、体内毒素の蓄積が抑えられます。
その結果、涙の質がクリアになり、涙やけの原因となる赤茶色の色素沈着が起こりにくくなります。
腸活系フードに共通するポイントは以下の通りです:
- 乳酸菌・オリゴ糖・食物繊維などが配合されている
- 動物性タンパクが豊富で、植物性よりも消化が良い
- 人工添加物(香料・着色料・保存料など)を含まない
これらの条件を満たすフードは、涙やけだけでなく全身の健康にも良い影響を与えてくれます。
② 成分比較でわかるおすすめフード
以下に、涙やけ対策に定評のあるドッグフード5種を、成分と特徴で比較してみましょう。
商品名 | 特徴 | 主原料 | 添加物 | 腸活成分 | 価格帯 |
---|---|---|---|---|---|
このこのごはん | 涙やけに特化/腸活設計 | 鶏肉・大麦・玄米 | 不使用 | 乳酸菌・オリゴ糖 | やや高め |
モグワン | 高たんぱく・グレインフリー | チキン・サーモン | 不使用 | フラクトオリゴ糖 | 中〜高 |
ナチュロル | 完全無添加・国産 | 牛・鶏・魚ミックス | 不使用 | 乳酸菌・食物繊維 | 高め |
カナガン | 動物性タンパク重視 | チキン | 不使用 | プレバイオティクス | 中 |
シュプレモ | バランス系/穀物含む | ラム・玄米 | 一部使用 | なし | 安価 |
「価格だけ」で判断するのではなく、成分や目的に合わせた選択が重要ですね。
③ 「このこのごはん」が選ばれる理由
涙やけ対策で最も高評価を得ているフードのひとつが、「このこのごはん」です。
人気の理由は、以下の3点です:
- 乳酸菌+オリゴ糖のW腸活成分配合で、腸の働きを強力サポート
- 保存料・着色料など人工添加物が一切不使用
- 小粒設計で小型犬でも食べやすく、原材料も国産中心で安心
口コミでも「1ヶ月で涙やけが目立たなくなった」「毛並みがツヤツヤに」といった声が多く、実際に効果を感じた飼い主が多数います。
お試しサイズや定期購入割引もあるので、導入しやすい点も魅力です。
筆者の愛犬もこのフードに変えたところ、明らかに涙やけが減り、便の調子も整いました。
迷ったらまずここから試してみるのもアリだと思いますよ。
④ 安価なフードでは改善できない?
結論から言うと、「安価なドッグフード=涙やけを悪化させやすいリスクがある」と言えます。
理由はシンプルで、コストを抑えるために「4Dミート(人が食べられない肉)」や、トウモロコシ・小麦などの穀物でかさ増ししているケースが多いからです。
こういった原材料は犬の体に負担をかけやすく、消化が悪く腸内環境も乱れやすくなります。
また、人工の香料や着色料も涙の成分を悪化させ、涙やけを引き起こす原因になります。
食事を変えてもなかなか改善しない場合、「見えない添加物」が潜んでいる可能性も高いです。
できれば中価格帯以上のフードを選び、原材料表記もしっかりチェックするようにしましょう。
⑤ フード切り替えのコツと注意点
いくら良いドッグフードを選んでも、切り替え方を間違えると下痢や食欲不振などのトラブルにつながります。
基本的には「7〜10日かけてゆっくりと切り替える」のがベストです。
最初は現在のフードに少量混ぜ、徐々に新しいフードの割合を増やしていきましょう。
また、涙やけは即効性のあるものではないため、最低でも「1ヶ月」は続けてみる必要があります。
経過を写真やメモで記録しておくと、変化に気づきやすくなりますよ。
そして最も大切なのは、「焦らず根気よく続けること」です。体の内側からの変化には時間がかかるものですからね。
手作りご飯で涙やけが治る?試してほしい簡単レシピ3つ

手作りご飯で涙やけが治る?試してほしい簡単レシピ3つをご紹介します。
- ① 涙やけ改善スープレシピ
- ② 栄養満点!鶏肉と野菜の煮込み
- ③ 食べやすくて消化に良いおじや
それでは、順番に紹介していきますね。
① 涙やけ改善スープレシピ
まずご紹介するのは、涙やけ対策として即実践できる「栄養満点スープ」です。
ポイントは、たっぷりの水分と腸内環境を整える野菜、そして良質なたんぱく質を一緒に摂取できること。
スープ状にすることで、胃腸への負担が少なく、栄養の吸収もスムーズになります。
【材料(1回分)】
- 鶏むね肉:30〜50g
- にんじん:輪切り2枚程度
- 大根:薄切り2枚程度
- 白菜:ひとつまみ
- 水:200ml
【作り方】
- 鶏むね肉は皮を取り、小さくカット
- 野菜も細かく刻み、水と一緒に鍋に入れる
- 弱火で10分ほど煮込み、完全に火が通ったら冷ます
スープはフードにかけてもOKですし、そのまま与えてもOKです。
うちの子はこのスープを朝ごはんに少し加えたことで、目の赤みが薄くなってきた印象がありました。
② 栄養満点!鶏肉と野菜の煮込み
次にご紹介するのは、涙やけと一緒に皮膚や毛艶のケアも期待できる「鶏肉と野菜の煮込み」レシピです。
簡単にできるうえ、保存もしやすく、数日分をまとめて作ることができます。
【材料(2〜3回分)】
- 鶏ささみ:100g
- かぼちゃ:30g
- モロヘイヤ(あく抜き済):小さじ1
- レバー(鶏・豚どちらでも):10g
- 水:150ml
【作り方】
- 材料をすべて小さくカット
- レバーは下茹でして臭みを取る
- すべての具材と水を鍋に入れて10〜15分ほど煮込む
- 粗熱を取り、1食分ずつ分けて冷蔵または冷凍保存
このレシピは、食いつきも良く、涙やけが気になる子にぴったり。
実際に「ドライフードを食べないけど、これなら食べてくれる!」という飼い主さんの声も多いですよ。
冷凍すれば1週間分のストックにもなります。
③ 食べやすくて消化に良いおじや
最後に紹介するのは、涙やけに加えて「食欲がないとき」や「お腹の調子が悪いとき」にも使える万能レシピ、「おじや」です。
やわらかく炊いたお米に野菜とタンパク質を混ぜることで、消化が良く、胃腸への負担も少なくなります。
【材料(1回分)】
- 白米:小さじ2(炊いたもの)
- ほうれん草(茹でてアク抜き):小さじ1
- りんご(すりおろし):小さじ1
- 魚(鯖、鮭など):30g(骨を取り除く)
- 水:50ml
【作り方】
- 魚をしっかり加熱してほぐす
- りんごは皮をむいてすりおろす
- 全ての材料を小鍋で混ぜながら軽く煮て、柔らかい状態にする
- 粗熱を取って完成
食欲がない日でも食べやすく、りんごの甘みで味のアクセントも出るため、嗜好性もばっちり。
お腹が弱い子やシニア犬にもおすすめできるレシピです。
手間に感じるかもしれませんが、涙やけが改善したときの変化を見れば、きっと作るのが楽しくなりますよ。
涙やけを悪化させないためにやってはいけないこと

涙やけを悪化させないためにやってはいけないことについて解説します。
- ① トマトやジャーキーを与えるのはNG?
- ② 添加物まみれのフードに要注意
- ③ 水分不足が涙の質を悪くする
- ④ 食事以外の原因もチェックしよう
知らないうちにやってしまいがちなNG行動について見ていきましょう。
① トマトやジャーキーを与えるのはNG?
「トマトで涙やけが治る」とSNSや噂で言われることがありますが、これは誤解を招く表現です。
確かにトマトには抗酸化成分(リコピン)が含まれますが、犬にとっては消化が難しく、アレルギーを引き起こすリスクもあります。
特に未熟なトマトや、ヘタ・葉・茎にはソラニンという有毒成分が含まれており、絶対に与えてはいけません。
また、市販のジャーキーは香料や保存料、塩分が多く、涙の質を悪化させる原因になりやすいです。
涙やけが気になる時期は、手作りや無添加のトリーツを使うようにしましょう。
「○○を与えれば治る!」という極端な情報には注意してくださいね。
② 添加物まみれのフードに要注意
一部の安価な市販ドッグフードには、発色剤・保存料・香料などの人工添加物が多く含まれています。
これらの添加物は、犬の肝臓に負担をかけ、体内に残留することで涙の質を変えてしまうリスクがあります。
人工着色料などが含まれることで、涙が酸化しやすくなり、結果的に涙やけがひどくなるのです。
選ぶ際は、「無添加」「ヒューマングレード」「グレインフリー(穀物不使用)」などのキーワードをチェックしましょう。
原材料表示が不明瞭なものや、“○○ミール”などの表記が多い製品は避けるのが無難です。
愛犬の涙やけに悩む飼い主さんは、まずフードの見直しから始めてみてくださいね。
③ 水分不足が涙の質を悪くする
意外と見落とされがちなのが「水分不足」です。
体内の水分が不足すると、涙が濃くなり、目の周囲に残るたんぱく質や脂質が酸化しやすくなります。
その結果、赤茶色の涙やけが悪化していくという仕組みです。
特にドライフード中心の食生活では、摂取できる水分量が少ないため注意が必要です。
対策としては:
- 常に清潔な水をたっぷり用意しておく
- スープ系ごはんや水分の多いトッピングを取り入れる
- 1日に2〜3回、水の入れ替えをする
水分をしっかり取るだけでも、涙の質が改善されて涙やけが緩和されるケースもあります。
④ 食事以外の原因もチェックしよう
涙やけの原因は食事だけではありません。
以下のような「生活環境のストレス」や「病気」が関係している可能性もあります。
- ストレス(飼い主の不在時間、環境の変化)
- アレルギー(ハウスダスト、花粉、ダニなど)
- 目の病気(結膜炎、マイボーム腺炎など)
- 鼻涙管の詰まり(先天性や老化)
どんなに良い食事をしていても、根本的な原因が解消されなければ改善しない場合もあります。
2〜3ヶ月以上涙やけが改善しない場合は、一度動物病院で診てもらうことを強くおすすめします。
早期の対応が、愛犬の健康と快適な生活につながりますよ。
まとめ
涙やけ対策は「毎日の食事」で決まるという視点から大切なポイントをお伝えします。
- ① 今日からできる5つのアクション
- ② 本当にダメなら病院も検討しよう
- ③ 食事改善で愛犬の目元が変わる体験を
それでは、最後に総まとめとして大切なことを確認しましょう。
① 今日からできる5つのアクション
涙やけに悩んでいるなら、今日からできる次の5つのアクションをぜひ試してみてください。
- 今のドッグフードの原材料をチェックしてみる
- 水分を意識してしっかり摂取させる(スープごはん◎)
- 手作りご飯やおすすめ食材を少しずつ取り入れてみる
- 添加物や香料の少ないおやつに切り替える
- 日々の変化を写真やメモで記録しておく
どれも特別な準備は必要ありません。
ほんの少しの工夫を重ねることで、数週間後には目元がスッキリしてくることを実感できるかもしれませんよ。
「毎日の食事が体をつくる」という基本を、ワンちゃんにも当てはめて考えてあげましょう。
② 本当にダメなら病院も検討しよう
食事や生活改善をしても涙やけがまったく改善しない場合は、病気の可能性も視野に入れる必要があります。
特に以下のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします:
- 目の周りがただれている・かゆがっている
- 目やにが異常に多い、においが強い
- 片目だけ極端に涙やけがひどい
- ドッグフードを変えてもまったく効果がない
涙やけは見た目の問題だけでなく、「体のSOSサイン」であることを忘れずに。
獣医さんの診察を受けることで、安心感が得られることもあります。
③ 食事改善で愛犬の目元が変わる体験を
筆者自身も、愛犬の涙やけがひどくて悩んだ時期がありました。
フードを見直し、りんごやにんじんなどの食材を少しずつ加えてみたところ、1ヶ月後には目元の茶色がかなり薄くなったのです。
変化はゆっくりかもしれませんが、確実に体の中では変化が起きています。
なにより「愛犬の健康を守る」という意識が、毎日の食事作りのモチベーションにもなります。
涙やけは“美しさ”だけでなく、“健康”のバロメーターです。
愛犬の笑顔と元気な目元のために、今日から食事を見直してみましょう。
きっとあなたとワンちゃんにとって、大きな一歩になるはずです。
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