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ビションフリーゼの涙やけの原因とは?ブリーダーが語る正しい知識と対策法

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「うちの子、最近また目の下が赤茶色に…」
白くてふわふわの被毛が魅力のピションフリーゼ。しかし、その純白の毛並みに突然浮かび上がる赤茶色の涙やけに、悩まされていませんか?

インターネットで検索すると「フードが悪い」「水道水が原因」「涙管が詰まってるから病院に行け」といった、さまざまな情報が溢れていますよね。でもその中には、根拠が薄かったり、一時的に症状を抑えるだけの“応急処置”に過ぎないものも少なくありません。

私はビションフリーゼ専門のブリーダーとして、日々多くの子犬や成犬たちと向き合っています。涙やけに悩む飼い主さんからの相談も多数寄せられますが、涙やけの「本当の原因」を知らずにケアを続けているケースも多いのが現実です。

この記事では、ビションフリーゼの涙やけがなぜ起きやすいのか、その根本的な原因を解説し、専門家としての立場から正しい対処法をお伝えします。

あなたのビションが本来の真っ白な美しさを取り戻せるように。
本当に役立つ知識と実体験をもとに、涙やけ改善のヒントを丁寧にご紹介していきます。

1-1. 涙やけってなに?見た目だけじゃないトラブル

「涙やけ」とは、目の下に赤茶色のシミができることを言います。
白くてふわふわなビションフリーゼの顔にできると、とても目立つので気になりますよね。

でも、これはただの「見た目の問題」ではありません。
涙が皮膚に染みて、その部分が湿ったままになると、雑菌が増えて臭いが出たり、かゆみが出たりします。
放っておくと、皮膚がただれてしまうこともあるんです。

だから、涙やけは見逃してはいけないサインなんですね。

1-2. どうして涙がこぼれるの?目と鼻のつながり

犬の涙は、目の内側から鼻に流れていく仕組みになっています。
この通り道を「鼻涙管(びるいかん)」といいます。

でもビションフリーゼは、目が大きくて鼻が短いという顔の特徴があるため、この涙の通り道が詰まりやすいんです。
詰まると、涙が鼻に流れずに外にこぼれてきてしまう。それが涙やけの始まりです。

1-3. なぜ茶色くなるの?涙の中身と変色の理由

「涙は透明なのに、どうして茶色くなるの?」
そう思いますよね。実は、涙の中にはタンパク質や塩分、脂などいろんな成分が含まれています。

これらの成分が毛に染み込んで、空気に触れることで酸化して、茶色くなるのです。
しかも、いつも濡れていると雑菌が増えやすく、菌が出す色素でさらにシミが濃くなることもあります。

下の表でまとめるとこんな感じです。

涙の成分何をする?涙やけとの関係
タンパク質目を守る酸化して赤茶色に変化
塩分涙のバランス調整乾くと毛を固くする
脂質涙の蒸発を防ぐ酸化して臭いの元に

1-4. 白い毛だから、余計に目立つ

涙やけは他の犬種にも起こりますが、ビションフリーゼは真っ白な毛なので、ほんの少しの変色でもすぐに目立ちます。

しかも、目の周りに毛が密集していて、涙が毛に触れやすい顔つきなので、涙やけができやすいんです。
せっかくきれいにトリミングしても、目の下に茶色いシミがあると印象がガラッと変わってしまいますよね。

1-5. 涙やけを放置するとどうなる?

初めのうちは、ちょっと毛が茶色くなってるな、くらいかもしれません。
でもそのままにしておくと、毛がガビガビに固まったり、においが気になったりしてきます。

さらに、かゆくて犬が前足で目のあたりをかいてしまうと、皮膚が傷ついてしまい、炎症や出血を起こすこともあります。
最悪の場合、慢性の皮膚トラブルになることもあるんです。

だから「ただのシミ」だと甘く見ずに、涙やけの原因をきちんと理解して、早めに対処することがとても大切なんですね

目次

2. ビションフリーゼが涙やけになりやすい理由

ビションフリーゼに涙やけが多いのは、単なる偶然ではありません。
犬種としての特徴や体の構造、さらには遺伝的な要素まで、さまざまな理由が重なっているのです。

ここでは「なぜビションフリーゼだけ涙やけがひどいの?」という疑問に、専門的な立場から詳しくお答えします。


2-1. 顔の構造がそもそも涙やけを起こしやすい

ビションフリーゼは丸い顔と大きな目がチャームポイントですよね。
でも、この「可愛らしい顔立ち」が涙やけを招く原因でもあるのです。

ビションは鼻が短くて、目と鼻の距離が近いです。
この構造のために、涙を鼻に流す「鼻涙管(びるいかん)」が細く、詰まりやすいのです。

鼻涙管が詰まっていると、涙がスムーズに鼻へ排出されず、外にあふれて目の下に流れてしまいます。
この涙が毛にしみ込むことで、涙やけが発生します。


2-2. 鼻涙管が細い・詰まりやすい体質

ビションは小型犬の中でも特に「鼻涙管のつまり」が多く見られる犬種です。
これは先天的な体質によるもので、人間で言えば「涙袋が大きくて目がうるうるしやすい」ようなイメージです。

下の図を見てください:

体の構造ビションフリーゼ涙の流れやすさ
目と鼻の距離短い流れにくい
鼻涙管の太さ細い詰まりやすい
涙の量多い子が多いあふれやすい

こうした体質により、ビションはもともと涙やけが起こりやすい体のつくりをしているのです。


2-3. 食事やフードが涙やけに影響する

体のつくりだけでなく、「何を食べているか」も大きな要因です。
添加物の多いフードや、体質に合わないタンパク源(例:牛肉、小麦など)を食べていると、涙の分泌量が増えたり、涙の質が変化して涙やけを引き起こします。

特にアレルギーがある子は要注意です。
目のまわりに炎症が起きて涙が増える、という悪循環になってしまうこともあります。

飼い主としては、できるだけ添加物の少ない、アレルギー対応のフードを選ぶことが大切です。


2-4. ビション特有の被毛と涙の関係

ビションの毛はふわふわのダブルコートで、特に目の周りの毛が密集しています。
この毛が涙をすばやく吸い込み、いつも湿った状態にしてしまうんです。

湿った毛は、雑菌が繁殖しやすく、涙やけの原因となる赤茶色のシミができやすくなります。

定期的に顔周りの毛をカットしたり、涙のふき取りを毎日行うことで、かなり改善されるケースも多いです。


2-5. 遺伝とブリーディングの影響も見逃せない

ビションフリーゼは人気犬種であり、見た目を重視した繁殖が多く行われてきました。
その中で、「涙やけが出やすい体質」も一緒に遺伝してしまっているケースがあります。

例えば、鼻涙管が狭い子や、目が特に大きい子は、涙やけが起こりやすい傾向にあります。

ブリーダーとしては、健康面も考慮した繁殖を心がけることがとても重要です。
また、飼い主も「うちの子の涙やけは体質なんだ」と理解し、焦らずじっくり向き合っていく姿勢が求められます。

3. 間違った涙やけ対策に注意

ビションフリーゼの涙やけに悩んでいると、つい「早く何とかしたい!」という気持ちが強くなりますよね。
その気持ちはよくわかります。

でも、間違った方法を試してしまうと、かえって悪化させてしまうこともあるんです。
ここでは、飼い主がやりがちな「よくあるNG対策」と、正しい判断基準について詳しくお話しします。


3-1. SNSで見かける「簡単に治る」は本当?

最近は、インスタやYouTube、X(旧Twitter)などで「これで涙やけが治った!」という情報がたくさん出回っています。
中には「ある水を飲ませるだけ」「1日1回この液を塗るだけ」など、手軽で魅力的に見える方法もありますよね。

でも、こうした情報の中には、根拠があいまいだったり、一時的な効果しかないものも少なくありません。
「他の子に効いたから、うちの子にも効く」とは限らないのです。

むしろ、体質に合わなければ逆効果になってしまうケースもあります。


3-2. 一時的に良くなっても、根本解決になっていない

「涙やけが少し薄くなった」と感じても、それが根本原因を解決していなければ、またすぐに再発してしまいます。

たとえば、漂白成分の入ったケア用品で見た目だけを白くしても、涙の量が変わっていなければ、また数日でシミが戻ります。

つまり、涙やけは“結果”であり、原因を見つけて対処することが大切なのです。

方法表面の見た目改善原因への対処再発リスク
拭き取りローション一時的に◯高い
フード変更△(時間が必要)低い
鼻涙管治療✕(外見には影響しない)低い

3-3. サプリメントや薬に頼りすぎる危険性

涙やけ対策用のサプリメントも多く市販されています。
確かに、栄養を整えることで体質改善に役立つことはあります。

しかし、あくまで「補助」であり、サプリだけで治すのは難しいです。
また、自己判断で複数のサプリを併用すると、過剰摂取になる危険性もあります。

特に注意が必要なのは「涙を止める」タイプの薬やサプリ。
体内で本来必要な涙の働きを抑えてしまい、目の乾燥や別の病気につながるリスクもあるため、必ず獣医師に相談するべきです。


3-4. ケアをしすぎて悪化するケースも

清潔にしてあげようと、毎日ゴシゴシ拭いていませんか?
この「やりすぎ」が、かえって逆効果になることもあります。

目の下の皮膚はとてもデリケートです。
強くこすったり、刺激の強いローションを使い続けることで、皮膚が炎症を起こしやすくなり、涙やけが悪化してしまうのです。

大切なのは、「優しく」「適度に」「継続して」ケアすることです。
1日1~2回、ぬるま湯で湿らせたガーゼなどでそっと拭いてあげるだけでも十分効果があります。


3-5. 信頼できる情報の見極め方とは?

間違った涙やけ対策に走らないために大切なのが、「正しい情報」を選ぶことです。

信頼できる情報源は、以下のようなところにあります。

  • 獣医師の公式サイトやブログ
  • 犬の栄養学・行動学の専門書
  • 経験豊富なブリーダーからのアドバイス
  • 動物病院での診察結果や検査データ

逆に、「広告ばかり」「体験談しかない」「効果を断言している」ような情報は、慎重に判断したほうが良いでしょう。

特に、涙やけは「この方法で絶対治る」という万能策は存在しません。
愛犬の体質をよく知り、一つひとつ試しながら、ベストな方法を見つけていくことが大切です。

4. 涙やけの正しい原因別対策

ビションフリーゼの涙やけを本気で改善したいなら、「なぜ涙やけが起きているのか?」をまず見極めることが大切です。
原因が違えば、取るべき対策も変わってきます。

ここでは、よくある原因ごとに正しい対処法を詳しく解説していきます。


4-1. 涙の通り道が詰まっているときの対処法

「鼻涙管が詰まっている」タイプの涙やけは、いくら拭いても根本的には治りません。

この場合は、動物病院での処置が必要です。
獣医師が細い器具を使って鼻涙管を洗浄する「鼻涙管洗浄」という方法で、詰まりを解消できることがあります。

さらに、目に異物が入っていたり、まつげが内側に生えていたりする場合も、涙が増えてしまう原因になります。
気になるときは、必ず病院で診てもらいましょう。


4-2. 食事やフードが合っていないときの見直し方

実は、「ごはん」が涙やけに大きく影響していることがよくあります。
添加物が多いフードや、アレルゲンになりやすい食材(牛肉、小麦、乳製品など)が入ったごはんは、体の中で炎症を起こし、涙の分泌を増やすことがあります。

対策としては以下のようなポイントを見直しましょう。

チェックポイント理由対策
原材料に「○○エキス」「○○ミール」不明瞭な素材でアレルギーの元に明確な原材料が記載されたフードを選ぶ
着色料や保存料消化に負担がかかる無添加のナチュラルフードに変更
穀物中心の内容消化しづらく涙が増えるグレインフリーや低アレルゲンタイプに切り替え

フード変更は、体質改善に1~2ヶ月かかることもあります。
急に変えすぎず、様子を見ながら切り替えることが大切です。


4-3. アレルギーが関係している場合の注意点

アレルギー体質のビションは、食べ物だけでなく、環境の影響も受けやすいです。

たとえば、

  • ハウスダスト
  • カビやダニ
  • 花粉
  • シャンプーや洗剤の成分

などがアレルゲンになって、目がかゆくなり、涙が増えてしまうケースもあります。

この場合は、アレルゲンを「排除」することが第一。
空気清浄機の導入や掃除の強化、肌に優しい洗剤への変更など、日常生活の中でできることから始めてみましょう。


4-4. ケアが足りない or 過剰なときのバランス

涙やけがあると、「もっとこまめに拭かないと!」と焦ってしまいますよね。

でも、ケアが足りなければもちろん悪化しますし、逆にやりすぎると皮膚が傷んで炎症の原因になります。

目安としては、1日1〜2回、ぬるま湯に浸したガーゼでやさしく拭き取るのが理想です。
薬用ローションを使う場合は、獣医師に相談してから使用するのが安心です。

また、目の周りの毛が長すぎると、涙が毛に付きやすくなります。
定期的にトリミングで短めに整えておくのも大切です。


4-5. ストレスや環境の変化にも注意

ビションフリーゼは、非常に感受性の強い犬種です。
生活環境のちょっとした変化や、飼い主の気持ちの揺れにも敏感に反応します。

ストレスがかかると、ホルモンバランスが崩れて涙の量が増えることもあります。

  • 引っ越し
  • 飼い主の不在が多い
  • 生活リズムの乱れ

こうした要素が重なると、涙やけが悪化することもあるため、なるべく穏やかで安定した暮らしを保つことも、涙やけ対策のひとつと言えます。

. 涙やけ改善の成功例とブリーダーとしての提案

涙やけに悩む飼い主さんはとても多いですが、正しい対処をすれば改善していくケースも多く見られます。
この章では、ブリーダーとして実際に見てきた改善事例と、飼い主さんへの提案を具体的にご紹介します。


5-1. 実際に改善した子のケース①:フードの見直しで涙やけが激減

ある家庭に迎えられたビションの子犬(生後4ヶ月)は、目の下にくっきりとした赤茶色の涙やけがありました。
迎え入れ当初から「可愛いけど、涙やけがひどいのが気になる」とご相談を受けました。

そこで、最初に見直したのはフードの内容です。
その子には、スーパーで売られている市販の総合栄養食が与えられていましたが、原材料を見ると穀物と添加物が多く含まれていました。

私のアドバイスで、無添加・グレインフリーのプレミアムフードに切り替えてもらい、さらにおやつも自然素材のみに制限。

すると、約3週間後には涙の量が減り始め、2ヶ月後には涙やけがほとんど見えないレベルにまで改善しました。

やはり、涙やけには「内側からのケア」が大切だということを実感したケースでした。


5-2. ケース②:トリミングと毎日の拭き取りケアで清潔維持

別の子では、涙の量自体はそれほど多くなかったにも関わらず、目の周囲に常に赤茶色の汚れが残ってしまっていました。

原因は「目の周りの毛の長さ」と「拭き取りの方法」でした。
飼い主さんは涙やけを気にして頻繁に拭いていましたが、タオルが乾いたままで、拭き方も少し強すぎたのです。

アドバイスとして、

  • トリミングで目周りの毛を短く整えること
  • 拭くときはぬるま湯に浸したガーゼでやさしく
  • 1日2回、朝と夜に習慣として拭く

この3点をお願いしました。

すると1ヶ月ほどで目の下の赤みが薄まり、2ヶ月目には皮膚もすべすべに。
「ふわふわの白い顔に戻ってきた!」と喜んでいただけました。


5-3. 性格と向き合うことも、涙やけ対策になる

見逃しがちなのが、「ビションの性格」も涙やけに関係しているということです。
神経質な子や、環境の変化に弱い子は、ストレスを感じやすく、涙の分泌が増える傾向があります。

「知らない人が来るとすぐソワソワする」「留守番が苦手」などの傾向がある場合、生活環境を整えてあげることも大切なケアです。

静かな時間を作る、お気に入りの寝場所を確保する、無理に外出させないなど、心の安心感を保つことで、涙やけが落ち着くケースもあるのです。


5-4. 飼い主が「頑張りすぎない」ことも大事

涙やけに悩むと、つい「もっとちゃんとしなきゃ」と思ってしまいますよね。
でも、頑張りすぎて毎日あれこれ試してしまうと、犬にもストレスになりますし、飼い主さん自身も疲れてしまいます。

実際に改善がうまくいった家庭では、**「まず1つのことを継続する」**という姿勢を大事にされていました。

完璧を目指すよりも、続けられるケアを、ゆっくりコツコツ積み重ねていくことが、結果的に一番の近道になります。


5-5. ブリーダーとして伝えたい「本当のケア」

私はブリーダーとして、たくさんのビションたちと接してきました。
涙やけに悩む飼い主さんの声も、本当に多く耳にします。

でも、繰り返しお伝えしたいのは、**「涙やけは焦らずに、犬の体と心の声を聞いていくことが大切」**ということです。

・涙が増えているのは、どんなサインか?
・いつ、どんなタイミングで症状が出ているのか?
・本当に体質なのか、それとも生活習慣の問題か?

これらを見つめ直すことで、涙やけの改善だけでなく、より深く愛犬と向き合えるようになります。

ビションフリーゼは、とても繊細で、人懐こく、表情豊かな犬種です。
だからこそ、体調の変化やストレスも、涙やけという形で出やすいのかもしれません。

毎日のちょっとしたケアの積み重ねが、白く輝く毛並みと、笑顔の時間につながっていきます。

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